エッグベネディクトの美味しい誘惑
エッグベネディクトを初めて食べたのはハワイでした。
モアナサーフライダーウェスティン リゾート&スパでビーチをのぞみながらの朝ごはんは、とてもとても特別な朝をすごしている気がした。大学からの友人である女子三人のハワイ旅行。まだ、誰も結婚してなくて(あれ?一人したばかりだったかな?子供はいなかった!)、とりあえず縛られることもないし、でもこの関係性は少しずつ変わっていくんだろうなという時期だった。
求める時間の質が、それぞれの立場で変わっていく時期。
女子友達って、そういうことありますよねぇ。しみじみ。
でも、ハワイの朝の風は、なんかどこまでもこの自由な時間が続いていくような錯覚をおこさせた。大学の頃とおんなじ、モラトリアム。ほんの少しの休憩時間。
ハワイって基本的に何もしない為に行くように思えるので、少しけだるい感じがまた大学時代を彷彿とさせたのかもしれない。
大学時代そんなけだるい気持ちにならずに英語の勉強をしていたらこの今の苦しい状況はないだろうに。
そんな感じの時に食べたエッグベネディクトは格別だった。
何が好きかって、卵とチーズとパンとたまにサーモン、ベーコン、アボカド、全部好きだ。でも、やはり、全体をまとめ上げるソースと卵の半熟具合がパンにくわぁんと広がるとこがたまらない。
ハワイと言えば、パンケーキだけど、エッグベネディクトもです!
すっかりエッグベネディクトファンになった私は、ル・パン・コティディアン 芝公園店で朝ごはんを食べたりしました。
ここの朝ごはんも、海外の方が割と朝からいて賑わっている人気店です。
エッグベネディクトって、絶対朝ごはんですよね。ここに夕方行ってはもったいない。夕ご飯には夕ご飯に適したお店があるというものです。
そしてイギリス
まずは、朝ごはんが世界一美味しいというビルズと、同じ名前の店、ビルズ。
これはイギリスのチェーン店です。コモンはビルズにかこつけてパンケーキも頼んでいました。感想は普通らしいですが、私として十分な美味しさ。エッグベネディクトではなく、サーモンがつくと、エッグロイヤルになるイギリスです。スーパーグリーンスムージーと一緒に。
それからカンタベリでも美味しいエッグベネディクトを食べました。お店の名前は、
Tiny Tim's Tearoom
イギリスではここが今のところ一番美味しいです。お店の内装もとてもかわいらしかった。そして、良いランチのお店の特長として、かわいくてきれいなお姉さんが給仕してくれます。黒のショートカットで、すらりとしたお姉さんが特にきみちゃんの好みでした。
スペイン旅行前のガトウィック空港のブランチでもエッグベネディクトを食べましたが、ここは正直イマイチだった。高い、冷めてる、なんかインスタントっぽい。コモンはイギリスのトラディショナルな朝ごはんを食べてました。どうしてでしょう。彼はソーセージとハムが嫌いなのに。ほとんど食べるところないじゃないですか、イングリッシュブレックファーストでは。
ふと、どのエッグベネディクトが一番美味しかったかと考えると、やはり最初に食べたハワイの朝のエッグベネディクトかなって思います。
その味をずっと追いかけて、食べ続けているような感じです。
イギリスでは、まだ超えるエッグベネディクトに出会っていません。それは気候のせいなのか、それともあのハワイの気分のせいなのか、どっちなんだろう。
会社の帰りにハイウェイを運転しながら、あぁそういえば私、結婚してるんだなぁと、なんだか不思議な気持ちになりました。
ほっとしたような嬉しいような、そして、なんだか遠くまできたなぁと。
まぁ、何せ、イギリスですから。
イギリスで特別なエッグベネディクトに出会ったらまた、文章をつけたそうと思います。
きみちゃんでした。