スペイン夏祭り、トマティーナ2017。トマトにご用心♡
あなたは心から誰かを憎いと思ったことはありますか?
きみちゃんはある、残念ながら。
マイペースなくせに、怒りの感情はきちんとあるのだ。
そんなときは、そう、トマティーナでトマトを人にぶつけましょう!
思いの丈を思いっきりトマトにこめるのです。世界平和の為に!
トマティーナに行こうと決めたのは単に偶然だった。数年前、会社の後輩にお互い彼氏もいなかったし、ちょっと二人でトマティーナに行きませんか、と誘われたのだ。
「行かないよ」
とその時は言ったものの、密かに確かに面白そうだなとは思った。
それにスペインはずっと行きたい国だったので、トマティーナついでにバルセロナ観光、いいねーいいねーと勝手に思っていたのでした。
そんな彼女、私を置いてとっととスピード婚をし、トマティーナで二人で行く計画は断ち切れになった。
まあ、結構大人な女性二人が、トマティーナに行くというのも面白いっちゃあ面白いが、他にすることないのか君たちとも思ったりもするから、この結果に不満は言えまい。しかも、行かないようと言ったしね。
そして、今回ヨーロッパに割と軽々と行ける身になった今、旅行したい場所といえば、やはりスペインしかなかった。
そして、たまたま会社を休むことが可能な日程はトマティーナの日とぶつかっていた。
で、折角だし、トマティーナの為に日本から行くのもしんどいし、その時は会社も休めるかわからないし、行ってみる??ということになった。
だから勇んでというのとは、違う。
どちらかというと傍観派な我々。
しかしコモンの行動は素晴らしかった。
そうと決まれば様々なグッズを用意してくれた。
1.トマティーナ必需品
・クロックス(絶対良かった。サンダルは脱げるし危ない)
・ゴーグル(目に入るし、目もトマトに狙われるので必需品)
・携帯電話をプロテクトするビニールケース(首から下げるやつ。海とかで使うやつ?)
Goプロ(小さいカメラ)
プラス、以下をお勧めします。
・捨てるの覚悟UNIQLOのウィンドブレーカー(今回はスペインなのにとても寒いトマティーナでした。ないと始まる2時間を拷問の半袖とかで待つことになります)
・トマティーナが始まる前に地元の人からバケツの水の洗礼(おもてなし?)を受けるので、濡れるので、山とかで使用する濡れてもすぐ乾くTシャツ
・下も水着(濡れても水を吸わない服、捨てれるやつで)
因みにトマティーナはスリが多いらしく一緒のツアーに参加された方で携帯電話を首からかけてたのに盗まれた人がいました。
また、お金は基本的に取られる覚悟でとのことで、最小限しか持っていかないことをおすすめします。
2.トマティーナ体験
トマティーナは、修羅場でした。
トマトをつめこんだトラックから人がトマトを本気で投げてきます。トラックが人を踏み潰していきます。
人数制限が設けられたらしく、二万人くらいになって、前より安全になったらしいけど、前は四万人くらいが集まったんだってね。
ほんとにリィディキュラス。
トマトは怪我しないようにいったん手で潰してから投げるのがルールなのですが、そもそもトマト自体が硬いのがあり、もう本当地獄ですね。当たると。
まぁ、100%当たるけど。
投げ方は野球のストレートかというくらいにダイレクトに飛んでくる。砲弾です。
言わずもがな、ここで大事になってくるのは、位置取りです。
3.トマティーナ位置取り
最初、トラックが通る通りを高くから眺められるものの、やばくなったら後ろの通りに逃げられるという場所を確保したつもりだった。
しかし、後ろの通りは地元の人の通行しか許さず、結果逃げ場はなく、トラックを通る通りではないものの、巨大なトラックの荷台と同じ高さになったため、ダイレクトなトマト砲撃を受ける羽目になったのです。もうそうなれば投げ続けるしかないです。
また、トラックが走ってくる方向の始まりの道にいるとトマトががんがん投げられてきますが、後ろの方はトラックのトマトは空っぽになるらしいので、その辺も考慮に入れた方が良いです。
折角参加するんだから、たっぷりのトマト砲弾を体験しないと!
4.トマティーナは仮装パーティ
スタート前から多くのバスが人を乗せてトマティーナ会場にやってきて、変な服をきたいい大人がワイワイと降りてくるわけです。
しかも十数人くらいでお揃いのコスチュームなんか着ちゃって。
ピンクのスイミングキャップとかね。
この寒い気候にも負けずにね。
日本人はお決まりの祭のハッピとかね。世界の果てまで行ってQ、宮川大輔の影響って凄いですよね。
宮川大輔、私も大好きです(笑)
今回の日本人でやるなぁって思ったのはセーラームーンの衣装を着た女の子だったなぁ。それって、あれですか、ハロウィンで渋谷とか歩いて捨てずに取っといたやつですか?だとしたら、賢い!
日本のアニメとかコスプレとか世界的にも有名だしね、日本アピールとかもいいかも。
日本人の若者は悩んでるけど、どこかには向かってますよー的な。
そして、トマティーナが終わったら全てトマトの匂いが染み込んでしまうからおさらば!!
5.トマティーナは馬鹿祭
トマティーナは歴史のあるお祭りだけれど、そこには宗教的な要素は全くない珍しいお祭りらしい。
始まりは村の祭りの喧嘩がエスカレートした時、トマトを投げたことが始まりらしい。
フランシスコッポラの「ランブルフィッシュ」みたいに、こっちの仲間と、どっかの仲間グループが、なんだとぉという感じでトマトを投げたんでしょうね。
そして、次の年、またもやその祭りで、同じグループ同士なのかな、それがトマト投げをやった、ということが起源だとツアーのお姉さんが説明してくれました。
それって、最初は喧嘩でヒートアップした行為だったのかもしれないけど、2度目は割と面白がってますよね。
「去年の奴ら、本当ムカついたよなー、もう絶対今年もコテンパンにやっつけてやる。トマトなんか投げやがって。今度はこっちから最初にしかけてやる!そういえば、あのトマト、ウケるよな。」
「ウケるぅー。」
そんな感じだったんじゃないだろうか。
だから、面白いからそんなに長く続く伝統祭りになったわけではないかと思うのです。
だからトマティーナとはただただトマトを投げるだけのお祭りです。7つのトラックのトマトを投げる1時間だけの勝負です。
今回はほんとに寒かったし、痛いし、トマトくさいし、最悪な気分だったけど、もう一回真夏の太陽の下でトマトを投げてみたいと思うきみちゃんとコモンでした。つまり、楽しかったのです!ストレス発散になります!
6.トマトの美容効果
トマトまみれでトマトのにおいがしみこんだ肌と髪が、私をネット検索へとかりたてました。そしたら、やはりトマトは美容にもよく、トマトパックとかもあるらしいのです。直にトマトまみれになった私たちは美容的に素晴らしい体験をしたということにもなります!
ビバ、トマティーナ!
ビバ、トマト!
ビバ、世界平和!!
トマティーナのもっと有益な情報はコモンが記載してますので、こちらをどうぞ。