アニメ版 「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」カウントダウンの花火も近いですね!
こんにちは、きみちゃんです。
イギリスに戻る機内でみた映画の感想です。
岩井俊二監督のこの作品を観たのは、一体いつだったのでしょう。
一つだけ言えるのは、私は岩井俊二監督作品があまり得意ではありません。
感覚的なものが多分合わないのでしょう。
それで、なぜ、これを観たか。
岩井俊二監督でないこの同作品のアニメ化がどのようになっているか知りたかったという軽い気持ちです。機内映画なので、面白くなかったら止めればいいわけだし。
でも結局、最後まで観てしまいました。
面白かったポイント
- もし、あの時こうでなかったら
- もし、あの時違う選択をしていたら
岩井俊二監督版は正直あまり覚えていないのですが、上記の点は今回新たに加えられたようです。そして、私の面白かったと最後まで観てしまったポイントもここにあると思います。
アニメの傑作で『時をかける少女』がありますが、それに少し近い展開です。
願うと、時間を少しだけ戻すことができて、違う未来を手にできる。
アニメのちょっと異様に目が大きいところとか、正直気になって、キャラクターの見た目はあまり好きではなかったものの、ストーリーで引っ張られました。
それから、原作の核となっているであろう
- 子供であるがゆえの、無力さ
- ストレートな行き場のなさ
は、上手く引き継がれていたように思います。
もしあの時こうだったらと、ストレートな行き場のなさが合わさって、上手に切なく美しいアニメになっていました。
これって配合を間違えると、気持ちの悪いものになりかねないものだと思うんですよね。
だって一度の選択は、変えることなど絶対にできないし、それを願う10代のピュアすぎるストレートさって正直見せられた方は堪ったもんじゃないわけです。
そんなものは映画なんぞにせずともいいじゃないか、他に語らなくちゃいけないことがいっぱいあるでしょうに、と。
なんというんですかね。
子供は無力でストレートなことは当たり前だから、それをわざわざ映画にしてみせるって、意味がわからない。
まぁね、若くして白血病とかで亡くなるという話の映画もあるわけだから、そういうシンプルに辛い映画が好きな人もいるということでしょうが。
何を言いたいかというと、映画の構成やストーリーは、それ程シンプルではなく、でも言いたいメッセージはシンプルに伝わってきたので、良い映画だなという感想でした。
脚本家のこと
ということは、脚本がやはり良いということかと。脚本家は、「モテキ」「バクマン。」の大根仁氏とのこと。
やはりいい脚本家さんですね。
私は好きな小説家との同じくらい、好きな脚本家がいます。
どちらも憧れの職業です。
声優が良かった
主人公の2人の声をやっている俳優(広瀬すず、菅田将暉)が豪華で、且つキャラクターを膨らませるような声だったとおもいます。
正直、菅田将暉が声優やっているということもこの映画を観ようと思ったポイントですし。
広瀬すずの松田聖子の『瑠璃色の地球』を歌う歌声はキュンとします。
この歌、そもそもの歌詞もメロディーもすごくいいですよね。
改めて思いました。
結論
映画自体は割と酷評されたところもあるよう。確かにもう少しこういうのだといいんじゃと言いたくなるところもありますが、私は好きな映画でした。
DAOKO✖️米津玄師『打上花火』をロンドンで車を運転しながらずっと聴いていたからかなぁ。
あの曲も良いですよね。
因みに私は『君の名は。』の良さが良くわかりません。いや、わかるといえばわかるけど。先ほど言ったシンプルすぎるストーリーなのがダメなのかも。もしくは、期待しすぎたからかなぁ。