イギリスの会社の部署会議は、大昔の日本の団体旅行と似ている部分が少しある
イギリスの会社の部署会議は、日本とは全く違いました。
もしくは、ぐるりと回って、日本の大昔の懇親会で団体旅行に行くような感じかもしれません。
ホテルに一緒に泊まり、ご飯を食べ、ゲームして、この部分においては。
1.ホテル迄が200キロ離れているのに、午後まで仕事して18時45分現地集合。
何もその日、仕事をしなくてもいいのにと思うのですが、仕事してからみんな行くんですね。真面目です。そして、二泊三日で木曜の15時に終わって各自帰るわけですが、次の日の金曜日ほとんどが出社してました。月末ということもあるかもしれないけど。
きみちゃんは高速をドライブしてきたので、ほとほと疲れての出社でした。ほぼ拷問。
2.アクセス方法の案内はなく、バス、電車、車を自分で選択しなくてはならない。
日本では考えられないですよね。日本だったら基本一緒に行く方法が提示されて(まぁ、大型貸切バスだったり?)、独自で行く人はまぁその人なりにということが普通な気がします。
こちらは基本一緒に行かない前提ですよね。
3.ホテルの部屋は1人一部屋
日本では2人一部屋とかがあったりするので、今回会議の際、マジかと思いましたが(私と一緒になる相手も不幸です。何せ、英語が話せないから)、1人一部屋でした。しかもスイート並に良い部屋でした。
まぁ、シティから離れて200キロも車を飛ばしてきたから、そもそもの値段はお手頃なのかもしれないのですが、2人は軽く泊まれるダブルベッドの部屋にひとりで泊まることができました。
4.英語のゲームでは、闘争心を燃やす
各自がプレゼンをしなければならなかったのですが、そこには必ず楽しくさせる要素が組み込まれてました。
例えば、コミュニケーションを良くするにはというお題があるとして、日本だったら誰かがスライドを使って話をするだけだったりする。
しかし、今回は、まず、勝手に知らない人同士で席が決められて六人くらいで座らされます。
その上に1つの袋が置いてあって、中に10個くらいのアイテムが入っているので、触ったり振ったりして、その中身をあてるというものです。
これが最初のディナーの時に、一緒に始まったプレゼンでした。
つまり、コミュニケーションを取り、協力し合って当てるというわけです。
日本だと、めんどくさいなぁという雰囲気が割と出るのかもしれませんが、なんというか、礼儀なのか彼らは真剣に勝とうとしていました。それが新鮮でした。
買つとチョコレートのプレゼントとかメダルとか貰えます。しかもテレビの時にみたまっすぐに伸ばすガッツポーズを見れます。
このパターン、周りが真剣ゆえに、英語がわからないとどんな辛い目に合うか、おわかりでしょうか。
5. 海外のゲームは、英語ができない駐在員にとって辛いものである
①袋の中身は何かな?
そもそもイギリス製品がわからないので回答できない。
例えばボール型のチョコレート、本当はオレンジの包みの丸いチョコレートで味もオレンジ味のものがあり、イギリス人にはあるあるのチョコレートでも日本人にはわからない。
きみちゃんは野球ボールと言い張る。
チューブとか入っていて、このキャップの大きさは歯磨き粉か、ハンドクリームかという類推の話になるけど、一般的なイギリスの歯磨き粉のキャップの大きさの話をされてもわからない。
②一人の人が絵を見て、それを口頭で伝えてもう一人の人が想像し絵を描くゲーム
所謂伝言ゲーム。
指示する方になっても描く方になっても悲惨な運命。
紙の何分の一から上の方に何センチくらいの何があってという説明ができない限り、絵が描けない。そもそもセンチは現地の単位ではないのか伝わらない。きみちゃんの説明でインチと聞こえたらしく、それは間違っているとただされる。
③無人島に持っていく物の順位
どうしてそれが一番にきて、二番にくるのか優先順位をつけながら説明する。そして相手の話を聞きながら順位を変動させ、最終的に模範解答に近い点数が勝ち。
優先順位を合理的に英語で説明する必要がある。この辺では、もう言葉を発するのが面倒になる。
④日本の常識クイズ
英語でながながと都道府県の常識を説明され⭕️か❌か回答する。
日本人が全部そんな都道府県の常識クイズ答えられると思うなよ。且つ英語で話されてるからそもそもわからない!
富士山の高さすらフィートで質問されてわからないが、現地の人からは訝しがられる。協力的でないなと思われる。。。
⑤紙飛行機を作って誰が遠くに飛ばせるかな?
紙飛行機なんて、大昔に作ったきりで作れないわい!!
⑥走ってパズルを埋めましょう
簡単だと思ったら最初の前提が枠を埋めたらOUTというものだったらしく聞き取れず、真っ先に四隅を埋めてOUT。。
⑦目隠しした人を障害物から無事に誘導しよう
ここまで来ると、まぁ、誰もこっちを頼りにしてないだろうとタカをくくっていたら、途中で誘導しろと指示され、歩いて来る人の方向からして右手に障害物があるも、対面で見ていたきみちゃんは左手に誘導し、その結果、冷たい空気が流れる。。
それにしても、イギリスでこんな大昔の日本のゲームみたいなことをさせられるとは思わなかった。それなりのコンセプトがあってのゲームではあるのだけれど。
そういえば、日本で通ってた英会話教室でよく企画でゲームやってたけど、これも海外の文化??
きみちゃんの結論として、赴任前に英語を結構できる状況じゃないと、日本人に気を使ったゲームも答えられないということです。
そんなことはわかっていたものの、目の前に晒されると本当の恐ろしさを知ります。
しばし、ゲームの合間に部屋に戻り、シクシクと泣いていました。
そして、いったいこの状況はなんだろなと、最後は笑うしかなかった。
怖いですね、言葉ができないって。
シャレにならないです。
でも、逆に言うとこのゲームは英語を勉強する上での参考になると思います。とりあえず私も上記のゲームの練習をしよう、紙飛行機はしないけど。
きみちゃんレポートでした。